Q. ⼊社したきっかけ
大学卒業後、新卒で平成会に入社しました。当初は福祉業界を考えておらず、小学校教員を目指していましたが、教育学部に合格せず、人間科学部に進学。その中で社会福祉士に興味が湧き、社会福祉コースで国家資格を取得しました。祖父母と同居していたこともあり、高齢者に役立つ仕事に魅力を感じ、地元に戻ることを決意。長野県の福祉法人を探している際に平成会を知り、人事担当者の誠実な対応に惹かれて入社しました。現在、入職して12〜13年が経ちます。
Q. 平成会の印象
最初は塩尻の有料老人ホーム「せせらぎ」で介護職として入職しました。仕事には大変な部分もありましたが、先輩や上司がとても親切に接してくれました。仕事以外でも飲みに連れて行ってくれたり、気軽に相談できる環境があったおかげで、楽しく働くことができました。職員同士の風通しも良く、チームワークが自然と生まれる職場だと感じています。
Q. 普段の仕事でやりがいを感じること
ケアマネージャーの資格は持っていますが、現在は生活相談員として働いています。ケアマネ業務は行っていません。普段の業務は、生活相談員として有料老人ホームの入居希望者様に向けた最初の見学対応や施設案内、そして申し込みがあれば自宅や病院を訪問し、利用予定者の現状を確認した後、入居手続きや契約を進めることが多いです。入居者からの相談や苦情に対して、各部署と連携し解決を図っています。生活相談員は「何でも屋さん」とも言われ、設備の不具合や日常的な相談対応もしています。私の在籍する施設には営繕(施設管理や修繕を行う専任スタッフ)がいますが、高齢のため対応できない部分は生活相談員である私などが補っています。
Q. いちばん⼤変だったこと・嬉しかったこと
一番大変だったのは、介護職で3年間働いた後に生活相談員になったばかりの頃です。生活相談員としての業務が全く分からず、入居希望者様への対応や見学時の案内、膨大な契約書の作成を一から覚えるのは非常に苦労しました。また、利用者さんやご家族からのクレーム対応もあり、それが精神的に積み重なっていくのが辛かったです。
一番嬉しかったのは、経験が浅い中で、痰(たん)の吸引が必要なお母様の入居を希望されたご家族のために尽力したときです。痰の吸引は医療行為に該当するので、看護師が日勤しかいない「せせらぎ」では、夜間の吸引ができないため一度は断らざるを得ませんでした。ですが、病院に相談した結果、日中だけの対応で入居が可能となりました。その後、お母様が亡くなられた際に「あの時は本当にありがとう」とご家族の方から感謝の言葉をいただき、利用者や家族の想いを汲み取り、力になれたことが非常に嬉しく、心に残っています。
Q. 仕事を始めて慣れるまで
最初に3年弱介護職を経験し、その後生活相談員に異動、途中でケアマネージャーの仕事も挟みました。実習では介護の現場を見ていましたが、当初は利用者さんに寄り添い、待たせないように完璧な対応をするという理想を強く抱いていました。しかし、実際の現場ではすべての利用者に完璧な対応をするのは難しく、「これでいいのか?」と自己嫌悪に陥ることがありました。最初は理想と現実のギャップに悩むことが多かったのですが、後々、自分の理想が必ずしも利用者さんの幸せと一致するわけではないと理解し、次第にその悩みを克服しました。また、こうした悩みをすぐに先輩に相談できる環境があったことで、多くの先輩の経験や考え方に触れることができ、それが自分の成長に大きく影響しています。今振り返ると、新入社員時代に感じた問題も、今では小さなことに思えるようになりました。
Q. 平成会の働きやすさ
有料老人ホーム「せせらぎ」の施設では、職員同士のコミュニケーションが取りやすく、非常に働きやすい環境だと感じています。相談しやすく、声をかけやすい雰囲気があり、安心して仕事に取り組めるのが魅力です。また、基本的に定時で業務が終わり、休みもきちんと取れるため、プライベートの時間も確保できています。このバランスが取れていることで、仕事と生活の両立ができ、充実した日々を過ごせています。
Q. 今後の⽬標
利用者さんの希望に沿った行事やサービスを提供することに関しては、まだ全職員との連携が完全にはうまくいっておらず、課題も残っています。そのため、今後は「せせらぎに入居してよかった」と思っていただけるように、サービスの質をさらに向上させたいと考えています。職員全体で協力し合い、利用者さんの満足度を高めるために取り組んでいきたいです。
休日は子育てに追われている日々ですが、充実した時間を過ごしています。今はなかなか趣味に時間を割けませんが、以前はバイクに乗ったり、DIYで家具を作ったりして楽しんでいました。例えば、ダイニングテーブルやガレージの大きな棚を壁一面に作ったことがあります。このDIYの趣味は、職場で壊れた物の相談に役立っている部分もあります。バイクは以前、ヤマハSR400に乗っていて、その後ヤマハトリッカーに乗り換えましたが、今はどちらも手放しています。
当施設は、高齢者の皆さまが安心して暮らせる「有料老人ホーム」を運営しています。有料老人ホームには大きく分けて、以下の2つのタイプがあります。
住宅型有料老人ホーム
比較的自立度の高い方や、要介護度が軽い方を対象とした施設です。
日常の生活支援は行いますが、介護サービスについては外部の事業者が提供する仕組みになっています。そのため、スタッフが日常的に介護業務を行うことは基本的にありません。
「高齢者の安心・快適な暮らしをサポートする」という視点で、見守りや生活相談、レクリエーションの運営などが主なお仕事になります。
介護付有料老人ホーム
介護が必要な方を対象とした施設で、24時間体制で介護サービスを提供しています。
ご入居者さま一人ひとりのニーズに合わせた介護計画をもとに、日常の介助(食事・入浴・排せつなど)や健康管理、生活支援を行うのがスタッフの役割です。
チームで連携しながら、ご入居者さまにあわせた「らしさのある生活」をサポートできる、やりがいのある環境です。