Q. ⼊社したきっかけ
日本に来た当初は福祉の仕事をする目標はなく、単にお金を稼ぎたいという気持ちでした。しかし、日本語学校での生活中にもっと日本にいたいと思うようになりました。そんな中、学費の問題で専門学校進学を悩んでいた時に平成会を紹介され、学費を工面してもらえることが決め手となり、信州介護福祉専門学校の課程を経て、平成会に入職しました。介護の道を選んだ理由は、日本に来て両親と離れてホームシックになった時、いずれ自分の両親も介護が必要になるかもしれないと考えたからです。インドネシアにはあまり介護の文化がないため、自分自身が学んでおくことが良いと思いました。
Q. 平成会の印象
平成会では、委員会活動やユマニチュード®の活用を通じて、自己成長の機会が多くあります。研修があれば積極的に参加しており、そういった刺激が自己成長に繋がっていると感じます。
また、年に1〜2回の社員旅行もあり、普段取れない社員同士のコミュニケーションを取る良い機会となり、気分転換にもなります。平成会には特定技能でインドネシアやフィリピンから来ている人が多く、週に1回、各施設に外部の先生を呼んで日本語教室を開いているので、海外から来た人も馴染みやすい環境が整っていると感じます。
Q. 普段の仕事でやりがいを感じること
2023年に母国に帰った時、おばあちゃんの具合が悪くなっていました。ですが、平成会では普段から食事介助・口腔ケア・トイレ介助・パット交換・移乗といった介護業務にあたっているので、おばあちゃんのパット交換や食事介助といった介護もすぐに対応することができました。
利用者さん以外にも、自分の身の回りで介護の知識を活かせることがやりがいになっています。
Q. いちばん⼤変だったこと・嬉しかったこと
一番大変だったことは、日本語の壁によるコミュニケーションの難しさです。特に利用者さんによっては声が大きかったり、聞きづらい方言を話したりするので、「足が痛い」とか「腰が痛い」といった訴えを聞き取れず、すぐに対応できないことがありました。
一番嬉しかったことは、利用者さんの笑顔を見る時です。パット交換や食事介助、レクリエーションの後などに見せてくれる笑顔が大きなやりがいになっています。利用者さんが自分の名前を覚えてくれて、「ありがとね」と言ってくれたり、「今日は夜勤ですか?」と聞かれて「そうです」と答えると、「あ〜よかった」と言ってもらえる瞬間に信頼されていると感じ、とても嬉しいです。
Q. 仕事を始めて慣れるまで
入職後は、老健の「わかな」に配属されました。ここで、最初にアルバイトで働いていた有料老人ホーム「せせらぎ」での作業以外に、パット交換やレクリエーションも担当するようになり、慣れるまで大変でした。
また、高齢者の方の生活をサポートする有料老人ホーム「せせらぎ」に対し、老健「わかな」は介護が必要となった利用者様の生活機能の維持や向上を目指して援助し、自立支援を行う施設です。
最初は有料老人ホームの癖で「手伝わなきゃ!」と無意識に援助の手が出てしまい、その匙加減が難しかったです。わかなに入った当初は日本語もまだ流暢ではなく、レクリエーションで大きな声で利用者さんに声をかけるのも不安でした。ラジオ体操は何とか理解できましたが、日本のゲームなどはわからないことが多かったです。
Q. 平成会の働きやすさ
先輩社員に相談しやすい環境が整っており、何かあった時も一人で抱え込まずにすぐ相談できるのが心強いです。信州介護福祉専門学校に通っていた時は塩尻に住んでいましたが、引越しの際に荷物の運び方や段取りについて相談すると、親身になって対応してくれました。引越し時にお金がなくて困っていた時も、最初の給料を先に出してくれるなど、経済的なサポートもしてくれました。
また、平成会は施設の数が多く、働きたい職種や場所の希望を聞いてもらいやすい点も魅力です。
Q. 今後の⽬標
母国に帰ったら、平成会のような福祉施設を作りたいと考えています。インドネシアでも高齢者が増えており、福祉施設やサービスが少ないため、多くの高齢者が自宅で過ごしています。しかし、子供が高齢者の面倒を見られない時や、適切な対応ができないことが多いです。なので、高齢者が安心して過ごせる空間を作りたいと思っています。
一人暮らしなので休日は部屋掃除したり、買い物に行ったり、韓国ドラマを見たりしています。
歌もよく聞いていて、あいみょんや清水翔太が好きな歌手です。最近は日本文化を感じられる岐阜県の白川郷に友人と行ったりもしました。
介護老人福祉施設は、主に要介護3以上の認定を受けた65歳以上の高齢者が入所できる介護保健施設のことです。介護保健施設には、ほかにも介護老人保健施設・介護医療院がありますが、介護老人福祉施設は、常に介護が必要となった利用者様のための生活施設という位置づけです。「特別養護老人ホーム」とか、それを略して「特養」とも呼ばれます。
ここでは、常に介護が必要となった利用者様に対し、施設内において、日常生活の介護や支援を提供しています。人生最期の家ともいわれ、利用者様の最後まで寄り添い、お看取りをさせていただくことも多い施設です。
介護老人福祉施設は、「ユニット型」と「従来型」の2つに大別されます。
平成会では、「さわらび」が従来型です。広いフロアに幾つもの居室が並んでいるのが特徴です。主には多床室で、2~4人程度が同じ居室で生活します。大人数の利用者様に対して大人数のスタッフで介護を行います。それだけに、職員同士の連携・協力が求められますから、そこでチームワークが醸成され、職場の連帯感が高まるのが特徴です。