Q. ⼊社したきっかけ
元々は洋服屋さんで働いていましたが、身内に精神疾患の方がいて「こういうことは身近にもあるんだな」と感じ、人が健康に暮らせることが当たり前ではないと実感しました。おばあちゃん子だったこともあり、将来身近で介護が必要になるかもしれないと思い、介護の仕事に興味を持ちました。アパレル業が長かったので他の業種も経験してみたいと思い、介護をしている友人に相談しながら求職サイトで平成会を見つけ、入職したのが経緯です。
Q. 平成会の印象
平成会は新しい技術や試みをよく取り入れている印象があります。例えば、最近では食事の時間を”早めに食べたい利用者さん”と”遅く食べたい利用者さん”に合わせて少しずつずらし、より満足してもらえるようにする取り組みを始めました。入浴も多数の利用者さんをまとめて入れるのではなく、個別でゆとりを持って入浴できるようにしています。さらに、入社当時よりもユマニチュード®や個別ケアなど、新しい考え方や方法の取り入れが進んでいます。他の法人と比較しても、平成会は先進的な技術の導入や、変化が早いと感じます。
Q. 普段の仕事でやりがいを感じること
ありがちかもしれませんが、利用者さんの「ありがとう」という言葉がやっぱり一番嬉しくて、モチベーションにつながります。他の職員さんとも改善点などを気軽に話し合えるので、自分のスキルアップや目指したい方向に進みやすい環境であることが、やりがいを感じるポイントです。
Q. いちばん⼤変だったこと・嬉しかったこと
一番ではありませんが、大変だったことは、入社したばかりの頃、身体の使い方に慣れていなくて「体力を使うな」と感じたことです。
嬉しかったことは、ユマニチュード®の研修を受けた後、寝たきりであまり表情が分かりにくい利用者さんに対してユマニチュード®を試した時のことです。その方に「また来ますね」と言った際、手を振り返してくれたことに驚き、嬉しく感じました。最初は寝たきりという先入観で手を振り返すことができないと思っていましたが、ユマニチュード®を使ったことでその先入観が覆り、衝撃的でありながらも嬉しい体験となりました。
Q. 仕事を始めて慣れるまで
未経験で新しい職場に行くことは人間関係も不安で、最初はできないことが多くありました。しかし、先輩社員がみんな優しく、細かく丁寧に教えてくれたので自信につながりました。自由参加型の研修やKTSM、シーティングなど、さまざまな研修があり、参加することで専門学校に行かなくても専門的な知識が身につきました。排泄介助など不安がありましたが、実際にやってみると思ったよりも抵抗なくできました。
Q. 平成会の働きやすさ
前職の洋服屋さんと比較しても、平成会が本当に働きやすいと感じる部分は多くあります。係長も何か困ったことがあればすぐに相談に乗ってくれますし、職員みんながとにかく優しいです。何か問題が起きても誰かを責めるのではなく、みんなで解決策を考える姿勢があります。また、お休みを取った社員がいてもみんなで心配してくれるんです。
Q. 今後の⽬標
「利用者さんの笑顔をもっとたくさん見たい」という願望があります。利用者さんは長い人生を生きてきた方々なので、時間がないから手が届かないというのではなく、一人一人をしっかりと尊重できる環境を作りたいです。自分も歳を重ねた時に「こういう関わり方はされたくないな」と思うことがあるので、そうならないよう、利用者さんが豊かに尊重される施設づくりを目指しています。
休日は出かけるのが好きで、あまり家にいないことが多いです。連休をもらえれば、国内で小旅行をしたり遠出したりできるので、それが楽しみで仕事を頑張るモチベーションになっています。それ以外では、友達とカフェに行くことも一つの楽しみです。
介護老人福祉施設は、主に要介護3以上の認定を受けた65歳以上の高齢者が入所できる介護保険施設のことです。介護保険施設には、ほかにも介護老人保健施設・介護医療院がありますが、介護老人福祉施設は、常に介護が必要となった利用者様のための生活施設という位置づけです。「特別養護老人ホーム」とか、それを略して「特養」とも呼ばれます。
ここでは、常に介護が必要となった利用者様に対し、施設内において、日常生活の介護や支援を提供しています。人生最期の家ともいわれ、利用者様の最後まで寄り添い、お看取りをさせていただくことも多い施設です。
介護老人福祉施設は、「ユニット型」と「従来型」の2つに大別されます。
平成会では、「さわらび」が従来型です。広いフロアに幾つもの居室が並んでいるのが特徴です。主には多床室で、2~4人程度が同じ居室で生活します。大人数の利用者様に対して大人数のスタッフで介護を行います。それだけに、職員同士の連携・協力が求められますから、そこでチームワークが醸成され、職場の連帯感が高まるのが特徴です。